以前も書きました、水彩色鉛筆のための水彩紙の企画です。前回の記事はこちら↓
水彩紙とは…?や、選び方の基本といったところは、どうぞ前回の記事をご一読ください。
このときは数種類の水彩紙または画用紙について書きましたが、私自身もいろいろなサイズやシチュエーションで水彩色鉛筆を使用することが増え、結局どれを使うかはその時の気分しだいで決めています。今後のためにも、使いやすい水彩紙についてまとめておくことにしました。
目次
まずは水彩紙スターターパックを購入
今回良いものを見つけましたよ!
オリオン 水彩紙スターターパック ポストカードサイズ 12種類各1枚入り
価格:440円
(クリックで購入画面にジャンプできます)
こちらにはポストカードサイズの水彩紙が12種入っています。
1.シリウス特厚口
2.ワーグマン 350g
3.アクリルデネブ
4.こみっくでねぶ
5.アルデバラン
6.麻王
7.セザンヌ細目
8.セザンヌ中目
9.セザンヌ荒目
10.バンブー
11.トルション
12.ブリタニア
以上のラインナップです。

1.シリウス 2.ワーグマン350 3.アクリルデネブ 4.こみっくでねぶ 5.アルデバラン
1.シリウス特厚口

紙の目は割と細かく、表面も柔らかめで描きやすい。ポストカードというサイズを考えると、細かい描き込みがしやすくてとても扱いやすいと感じました。
発色とにじみは可もなく不可もなく、といったところですが価格が安いので、初心者の方でも使いやすい、おすすめの水彩紙と言えます。
発色 | 紙色 | 表面 | 描き込み | 値段 |
---|---|---|---|---|
自然 | 温かみのある白 | 控えめな凹凸 | しやすい | 安価 |
総合評価(独断に基づく)
10点満点中…8点
2.ワーグマン350

特徴は*350kgという紙の厚さ。官製ハガキが180kgですから、その約2倍程度の厚みがあります。
紙の表面はかなりザラザラとしており、発色やにじみの味を出すのには適していますが、細かい所の描き込みは難しいです。
紙色は1のシリウスよりも白が強いです。
また、通常紙の価格は厚みと連動しますので350kgという超厚口用紙であるこちらは、高価な方です。
発色 | 紙色 | 表面 | 描き込み | 値段 |
---|---|---|---|---|
強い | 白い | かなりデコボコ | 難しい | 高価 |
*用紙の厚さは通常重さで表記します。『四六判(768×1091mm)』という原紙サイズで1000枚積み上げたときの重さを量ったものです。
総合評価
10点満点中…6点
3.アクリルデネブ

こちらも、2ほどではありませんが厚口です。
紙色は真っ白に近く、より絵の具の発色をきれいに見せるための用紙と言えます。
柔らかな色合いが多い水彩色鉛筆よりは、やはり強い発色のアクリル絵の具向けの紙でしょう
発色 | 紙色 | 表面 | 描き込み | 値段 |
---|---|---|---|---|
強い | 真っ白 | デコボコ | 少し難しい | やや高価 |
総合評価
10点満点中…4点(水彩色鉛筆には適さないという意味で)
4.こみっくでねぶ

アルコールマーカーに特化した画用紙「こみっくでねぶ紙」をパックにしました。色ムラになりにくく、滲みにくい使用になっています。消しゴムの摩擦や、水分を含んでの重ね塗りに耐えうる紙面強度があります。蛍光塗料なしの白さで作品の劣化を防ぎます。「極細目」と「細目」を両面に組み合わせた仕上がりとなっています。
世界堂オンライン
上記のとおり、にじみはあまり広がりません。300kgと185kgがあるようですが、こちらのパックに入っていたのはおそらく185kgの方で、水張りかマステ張りをして使用することをオススメします。
私の描き方は、水をジャバジャバ使った滲みを多用しますので購入はないかな…滲み控え目が好みの方は良いかもしれません。
発色 | 紙色 | 表面 | 描き込み | 値段 |
---|---|---|---|---|
弱め | 自然な白 | さらっとしている | しやすい | 安価 |
総合評価
10点満点中…5点
5.アルデバラン

もともと版画用紙ということで、弾力性に優れています。滲みも発色も美しく、細部の描き込みもしやすいという、特に文句のつけどころがない紙です。
ただ、価格との兼ね合いですね。コットン50%使用の、わりと高級な水彩紙です。(一般的にコットン含有率が高いほど高価)
習作ではなく本番用。プレゼントや商品にするような長期保存をする作品に使いたい用紙です。
発色 | 紙色 | 表面 | 描き込み | 値段 |
---|---|---|---|---|
きれい | 自然な白 | 少し凹凸 | しやすい | 高価 |
総合評価
10点満点中…9点
今日のところは…
長くなりますので、後半は後日アップいたします!
ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
引き続き「大人のお絵かき」をよろしくお願いいたします!
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